【要チェック】ナイトガードの破損サインと買い替え基準を解説!保険適用で交換できる?

桶川駅徒歩1分の歯医者、手代木歯科医院です。

毎晩のように歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりしていませんか?朝起きた時に顎が疲れていたり、歯が痛いような違和感があったりする場合、ナイトガード(マウスピース)の使用を検討されている方も多いと思います。

ベットで寝苦しそうにしている女性

実は、歯ぎしりや食いしばりは多くの人が悩む症状であり、ストレスが多い現代社会では特に珍しくありません。

年の終わりに近づいた今こそ、すでにナイトガードを使用されている方は「現在使用しているものは本当に大丈夫か」と確認するチャンスです。

長く使い続けたマウスピースは、知らず知らずのうちに劣化していることがあります。今回は、ナイトガードの破損チェック方法、買い替え基準、そして多くの方が気になる保険の適用範囲について、詳しくご説明いたします。

目次

歯ぎしり・食いしばりの影響と対策

歯ぎしりや食いしばりは、睡眠中に無意識に行われることがほとんどです。強い力で歯を擦り合わせたり、押しつけたりすることで、歯そのものや詰め物、被せ物にダメージを与えます。さらに、顎の関節に負担がかかり、顎関節症につながる可能性もあります。

こうした問題を防ぐために、歯科医師が推奨するのがナイトガードの使用です。就寝時にマウスピースを装着することで、歯同士が直接接触するのを防ぎ、歯や顎への負担を大幅に軽減することができます。定期的に患者様から「本当に効果があるのか」というお問い合わせをいただきますが、多くの患者様が使用開始後に「朝の疲れが減った」「歯の痛みがなくなった」とおっしゃられています。

心地良さそうに眠っている女性

ナイトガードの破損をチェックしよう

毎晩使用するナイトガードは、時間とともに劣化していきます。「もう1年以上同じものを使っている」という方は、ぜひ以下の項目をチェックしてみてください。

まず、マウスピースの表面を見てください。細かなひび割れや、小さな欠けがないかどうかを確認します。最初は目立たない傷のように見えるかもしれませんが、毎日の使用を続けていると、その傷が拡大していく可能性があります。

次に、厚さの変化を確認します。ナイトガードは毎晩の歯ぎしりによって、少しずつすり減っていきます。特に奥歯の部分がすり減っていることが多いです。厚さが元の状態から明らかに薄くなっていたら、機能が低下しているサインです。

また、色の変化も重要です。透明なマウスピースが黄ばんでいたり、くすんでいたりする場合、材質が劣化している可能性があります。

さらに、装着した時に違和感がないか、フィット感がゆるくなっていないかも確認してください。時間の経過とともに、わずかずつ変形することもあり、その結果、効果が低下することがあります。

受診すべきサインと日常的なケア

ナイトガードに以下のような状態が見られた場合は、早めに歯科医院にご相談ください。

  • ひび割れや穴がある、装着時に痛みが出ている
  • 咬合(かみ合わせ)の違和感が強くなった
  • 朝起きた時の顎の痛みや疲れが増していると感じる

このような場合は、ナイトガードが本来の機能を果たしていない可能性があります。

ナイトガードを長持ちさせるためには、日常的なケアが大切です。毎日の使用後は、柔らかいブラシと中性洗剤で優しく洗い、流水でよくすすいでください。

ナイトガードを流水とブラシで洗っているイラスト

熱いお湯や熱風乾燥は避けてください。素材が変形する可能性があります。洗った後は、水気をしっかり拭き取り、専用のケースに入れて保管してください。

また、定期的に歯科医院でクリーニングと状態チェックを受けることで、劣化を早期に発見でき、より長く使用することができます。

ナイトガードの買い替え基準

どのタイミングで買い替えるべきなのか。一般的な目安をお知らせします。

ナイトガードの耐用年数は、素材の種類・使用頻度・歯ぎしりの強さによって大きく変わります。一般的な目安としてはおおむね6か月から3年程度とされていますが、毎晩使用される方で歯ぎしりが強い場合は6か月から1年程度で交換が必要になることもあります。

一方、食いしばりが軽い方であれば、2~3年程度持つこともあります。個人差が非常に大きいため、使用感や劣化の状況を基準に交換を検討することが大切です。

明らかに破損が見られる場合はもちろんですが、上記の破損チェックで複数の項目に該当した場合、買い替えのタイミングと考えて良いでしょう。

歯ぎしりの症状がある場合、放置していると歯が削れたり、被せ物が破損したりするリスクが高まります。ナイトガードの交換は、こうしたトラブルを防ぐために重要です。

ナイトガード製作の保険適用について

「ナイトガードって高いのでは?」と心配される方も多いと思います。実は、ナイトガードの製作には、保険が適用される場合があります。この点について、多くの患者様が誤解されていることがあるため、詳しくご説明いたします。

健康保険の適用対象となるのは、歯ぎしりや食いしばりによって、歯や顎に実際の機能障害が生じている場合です。

歯ぎしりをしながら寝ている女性のイラスト

例えば、歯の著しい咬耗(すり減り)がある、顎関節症と診断されている、など医学的な治療目的が確認された場合に限られます。単なる予防目的での製作には、残念ながら保険は適用されません。

保険が適用される場合、自己負担は原則として保険ルールに従うため、多くは自己負担3割となります。ただし、具体的な自己負担額は診療内容・材料・年齢など複数の要因で変わってきます。

一般的には数千円程度の負担となることが多いですが、詳細な金額については診察時に歯科医師にご確認いただくことをお勧めします。また、保険での作製が可能かどうかについても、診査・検査の上で判断されますので、事前にご相談ください。

年内見直しのタイミングが大切

年末は、生活習慣全般を見直す良い機会ですが、ナイトガードも同じです。今年1年間、毎晩のように使用してきたナイトガードが、本当に大丈夫な状態なのかを確認することは、来年の口腔健康を守るための重要なステップとなります。

破損しているナイトガードを使い続けると、歯ぎしりの症状が悪化したり、歯や顎への負担が増加したりする可能性があります。一方、適切な状態のナイトガードを使用していれば、健康な歯と顎を保ち、快適な睡眠を取ることができます。

もし「今使用しているナイトガード、少し古いかも」と感じたら、お気軽にご相談ください。破損の有無を確認し、買い替えが必要な場合は、最適なタイミングでの交換をお勧めいたします。保険の適用についても、詳しくご説明させていただきます。

手代木歯科医院では、患者様のお口の健康を長期的にサポートすることを大切にしておりますので、どのようなご質問やご不安についても、遠慮なくお問い合わせいただきたいと思います。

ナイトガードの役割について

ここで大切なポイントをお伝えします。ナイトガードは、歯ぎしりや食いしばりによる歯や顎への「被害を減らす」ための予防・保護的な治療です。根本的な原因(ストレス、咬合の不正、睡眠障害など)に対する治療ではありません。

ナイトガードを手に持っている女性

より根本的な改善を目指される場合は、ナイトガードの使用に加えて、歯ぎしりの原因についての診査と相談が必要です。

当院では、ナイトガード製作と併せて、患者様のお口の状態や生活習慣についてお聞かせいただき、トータルでのサポートを心がけています。

新しい年を迎える前に、ナイトガードの見直しで、より健康な睡眠と歯の環境を整えてみませんか?

ご相談はこちらから🔽

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