歯が痛いときのQ&A|よくある5つの疑問と対処法を専門医が解説

桶川駅徒歩1分にある歯医者、手代木歯科医院です。

皆さんは突然の歯の痛みに悩まされた経験はありませんか?夜中や週末など、すぐに歯科医院に行けないタイミングで痛みが出ることもあります。

今回は、歯が痛くなったときの応急処置と、知っておくと役立つ豆知識をご紹介します。

目次

歯の痛みに関するFAQ

顎に手を当てて考えてる男女
歯が急に痛くなったら、まず何をすればいいですか?

まずは痛みの原因を悪化させないよう、患部を刺激しないことが大切です。具体的には以下の対応をおすすめします。

患部を冷やす場合は、冷たいタオルや、保冷剤をタオルで包んで頬の外側から当てましょう。直接氷を当てると刺激が強すぎる場合があるため注意が必要です。
また、痛む部分を舌や指で触らないようにし、食事は痛みのない側で噛むようにしてください。

市販の痛み止め(解熱鎮痛剤)を服用することも応急処置として有効です。

ただし、これらはあくまで一時的な対処法ですので、できるだけ早く歯科医院を受診することをおすすめします。

夜中に激しく痛み出した場合の対処法は?

夜間に歯の痛みが強くなることは珍しくありません。これは横になることで頭部に血液が集まり、炎症部分の血流が増えて痛みが増すためです。

応急処置としては、上半身を少し高くして休むことで痛みが和らぐことがあります。枕を高くする、背もたれに寄りかかるなどの工夫をしてみてください。

また、患部を頬の外側から冷やすことで炎症を抑えることができます。痛み止めを服用する場合は、用法・用量を守って服用しましょう。

お酒を飲んだり、熱いお風呂に入ったりすると血行が良くなりすぎて痛みが増すことがあるため、避けたほうが安心です。

翌朝には必ず歯科医院に連絡し、早めに受診してください。

冷やすのと温めるのはどちらが正しいですか?

基本的には「冷やす」ことが推奨されます。歯の痛みの多くは炎症によるものですので、冷やすことで炎症を抑え、痛みを軽減できます。

ただし、冷やしすぎは逆効果になることもあります。氷を直接当てたり、長時間冷やし続けたりすると血流が悪くなり、かえって痛みが増すことがあるため注意が必要です。
冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで、頬の外側から15分程度当てる程度にしましょう。

一方、慢性的な鈍い痛みの場合は温めた方が良いケースもありますが、自己判断は難しいため、歯科医師に相談することをおすすめします。

痛み止めはどれを選べばいいですか?

市販の痛み止めとしては、ロキソプロフェン(ロキソニンなど)やイブプロフェン(イブなど)が効果的です。アセトアミノフェン(タイレノールなど)も使用できます。

ただし、それぞれの薬には注意点があります。ロキソプロフェンやイブプロフェンは胃腸障害を起こすことがあるため、胃の弱い方は食後に服用するか、胃薬と一緒に飲むことをおすすめします。

また、アスピリンアレルギーのある方、妊娠中の方、15歳未満のお子様などは使用できない薬もあります。

持病がある方や他の薬を服用している方は、薬剤師や医師に相談してから服用しましょう。

痛み止めを飲んでも痛みが治まらない場合は、重症化している可能性がありますので、すぐに歯科医院を受診してください。

どんな痛みの場合、すぐに歯医者に行くべきですか?

以下のような症状がある場合は、できるだけ早く歯科医院を受診する必要があります。
激しい痛みが続く場合や、顔や歯ぐきが大きく腫れている場合は、感染が広がっている可能性があります。

発熱を伴う場合も要注意です。

また、痛み止めを飲んでも全く効果がない場合や、口が開けにくくなった場合、飲み込むときに痛みがある場合なども早急な受診が必要です。

歯が欠けた、詰め物や被せ物が取れた場合も、放置すると悪化する可能性があるため、早めに受診しましょう。

知っておきたい歯の痛みの豆知識

頬を両手で押さえて痛がっている女性

豆知識1:歯の痛みは週末や夜間に強くなりやすい

歯の痛みが週末や夜間に悪化しやすいのには理由があります。平日の昼間は仕事や活動で気が紛れていますが、夜間や休日はリラックスして痛みに意識が向きやすくなります。

また、夜間に横になると頭部に血液が集まり、炎症部分の血流が増えて痛みが強くなることもあります。

こうした理由から、週末前に少しでも違和感があれば、早めに歯科医院を受診しておくことをおすすめします。

豆知識2:虫歯でなくても歯が痛むことがある

歯の痛みの原因は虫歯だけではありません。
歯周病、歯ぎしりや食いしばりによる歯の損傷、知覚過敏、親知らずの炎症、顎関節症なども痛みの原因となります。

また、副鼻腔炎(蓄膿症)が原因で上の奥歯が痛むこともあります。

さらに、ストレスや疲労が蓄積すると、歯や歯ぐきの痛みとして現れることもあります。
痛みの原因を正確に特定するには、専門的な診断が必要ですので、自己判断せずに歯科医師に相談しましょう。

豆知識3:痛みが消えても治ったわけではない

歯が痛かったのに数日で痛みが消えた場合、「治った」と安心してはいけません。

特に虫歯の場合、痛みが消えたのは神経が死んでしまった可能性があります。

神経が死ぬと一時的に痛みはなくなりますが、放置すると細菌感染が広がり、歯の根の先に膿が溜まって再び激しい痛みや腫れが出ることがあります。

この段階になると治療も複雑になり、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。痛みが消えても、必ず歯科医院で検査を受けることが大切です。

豆知識4:正しい歯磨きが痛み予防の基本

歯の痛みを予防するには、日々の正しいケアが最も重要です。食後や就寝前の歯磨きはもちろん、歯と歯の間のケアも忘れずに行いましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、歯ブラシだけでは届かない部分の汚れを除去できます。

また、定期的な歯科検診を受けることで、小さな虫歯や歯周病を早期に発見し、痛みが出る前に治療できます。

まとめ

頬に片手をあてて相談している女性とヒアリングする女性

歯の痛みは、体からの重要なサインです。応急処置で一時的に痛みを和らげることはできますが、根本的な解決には歯科医院での適切な治療が必要です。

痛みを我慢したり放置したりすると、症状が悪化して治療期間や費用がかさむことにもなりかねません。

手代木歯科医院は、土曜日も18時まで診療しています。お口のことで少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。早めの受診が、健康な歯を守る第一歩です。

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