高齢になるほど大切になる「噛む回数」って?

桶川駅徒歩1分にある歯医者、手代木歯科です。

年齢を重ねるにつれて「食事に時間がかかるようになった」「やわらかいものばかり選ぶようになった」「以前より噛まなくなった気がする」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

噛むことは、食べ物を細かくするだけでなく、お口や全身の健康を保つために欠かせない大切な働きを担っています。

今回は、噛む回数が減る時の理由、噛むことで得られる良いこと、そして噛む回数を保つためにできることについて解説します。

目次

高齢になると噛む回数が減った?

歯の本数が減る

レントゲン写真

高齢になると、虫歯や歯周病などの影響で歯を失う方が増えてきます。歯の本数が減ると、噛める面積が小さくなり、自然と噛む回数も少なくなります。

こうした状態が続くと、さらに噛む力が低下しやすくなります。

入れ歯の違和感

入れ歯を使用している方の中には、うまく噛めないといった違和感を感じながら、我慢して使い続けている方も少なくありません。

違和感があると、無意識のうちに噛むことを避け、食事を早く終わらせてしまうことがあります。

合っていない入れ歯を放置すると、歯肉の痛みや炎症だけでなく、噛む回数の減少にもつながります。

食事内容の変化

噛む力が弱くなると、やわらかい食事や飲み込みやすいものを選ぶ機会が増えます。

やわらかい食事は負担が少ない反面、噛む回数が少なくなりがちです。

その結果、噛むための筋肉やお口の機能が使われにくくなり、さらに噛みにくくなるという悪循環に陥ることがあります。

噛むと起こる良いこと

メリット

唾液が増えてお口の環境が整う

よく噛むことで唾液の分泌が促されます。

唾液には、お口の中を潤すだけでなく、細菌の増殖を抑えたり、食べかすを洗い流したりする働きがあります。

唾液が増えることで、虫歯や歯周病の予防につながり、口臭予防にも役立ちます。

脳への刺激につながる

噛む動作は、顎の筋肉を通じて脳に刺激を与えます。

しっかり噛むことで脳の血流が促され、集中力や認知機能の維持に良い影響があると考えられています。

噛む回数が少ない状態が続くと、こうした刺激も減ってしまいます。

誤嚥やむせの予防につながる

噛む回数が十分であれば、食べ物は細かくなり、飲み込みやすい状態になります。

噛む回数が少ないと、食べ物が大きいまま喉へ送られ、むせや誤嚥のリスクが高くなります。

噛むことは、安全に食事をするための大切な準備動作です。

噛む回数を保つために

噛める状態を維持することが大切

噛む回数を保つためには、まず噛めるお口の状態を維持することが欠かせません。

虫歯や歯周病を放置せず、痛みや違和感があれば早めに治療することで、噛む力の低下を防ぎやすくなります。

入れ歯や噛み合わせを定期的に見直す

入れ歯 修理

入れ歯や噛み合わせは、顎の骨や歯肉が年齢とともに変化することで、少しずつ合わなくなっていきます。

見た目には問題がなさそうでも、実際には噛む力が十分に伝わっていなかったり、特定の部分に負担が集中していたりすることもあります。

定期的に調整を受けることで、噛みやすい状態を保つことができ、違和感や痛みを防ぐだけでなく、自然に噛む回数を増やすことにもつながります。

【まとめ】

高齢になると、歯の本数の減少や入れ歯の違和感、食事内容の変化によって、噛む回数が減ったと感じることがあります。

噛むことはお口の健康だけでなく、誤嚥の予防や食事を楽しむ力の維持、さらには全身の健康にも深く関わっています。

噛む回数を保つためには、噛める状態を維持し、入れ歯や噛み合わせを定期的に見直しながら、歯科医院でお口の機能を確認することが大切です。

少しでも噛みにくさや違和感を感じた場合は、我慢せず早めに歯科医院へご相談ください。

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