水道水がしみる…冬に「知覚過敏」が悪化する理由と対策

桶川駅徒歩1分にある歯医者、手代木歯科医院です。

1月も半ばに入り、寒さが本格的になってきましたね。この時期、患者様から「最近、うがいの時に水がしみるようになった」「外の冷たい空気に触れるだけで歯がピリッとする」というご相談をよくいただきます。

「虫歯かな?」と心配される方も多いですが、実は冬特有の環境が原因で「知覚過敏(ちかくかびん)」が悪化しているケースが非常に多いのです。

本日は、なぜ冬に知覚過敏が起きやすいのか、その意外な理由とご自宅でできる対策、そして歯科医院での専門的な治療について詳しく解説します。

目次

なぜ冬は「歯がしみる」トラブルが増えるのか?

冬に知覚過敏の症状が強く出るのには、この季節ならではの「3つの要因」があります。

女性が頬に手をあてて顔をゆがめている

① 水道水の温度低下

冬の水道水は、夏場に比べて温度が劇的に下がります。夏は20℃〜25℃前後あった水温が、1月には10℃以下になることも珍しくありません。この急激な温度差が、歯の神経(歯髄)を刺激し、「しみる」という症状を強く引き起こします。

② 冷たく乾燥した空気

冬の冷たい空気を口から吸い込んだ際に、直接歯に触れることでピリッとした痛みを感じることがあります。また、空気が乾燥していると口の中も乾きやすくなり(ドライマウス傾向)、歯の表面を保護している唾液のバリア機能が低下し、刺激に対して敏感になってしまうのです。

③ 寒さによる「食いしばり」

寒さを堪えるとき、無意識にグッと奥歯を噛み締めていませんか?この「食いしばり」が継続的に行われると、歯の根元部分に過度な負担がかかり、エナメル質が少しずつ削れたり、くさび状に欠けたりします(アブフラクション)。その結果、中の神経に近い部分が露出し、知覚過敏が進行してしまいます。

知覚過敏と「虫歯」の見分け方

「しみる」と感じたとき、それが知覚過敏なのか虫歯なのか、ご自身で判断するのは難しいものです。一般的な目安としては以下の通りです。

スケーラーと歯科模型
知覚過敏の特徴

刺激を与えた瞬間だけ「ピリッ」と痛み、数秒で収まる。叩いても響かないことが多い。

虫歯の特徴

刺激がなくなっても「ズキズキ」と痛みが続く。甘いものがしみたり、歯を叩くと響くような痛みがあったりする。

ただし、知覚過敏だと思っていたら実は深い虫歯だったというケースも多いため、自己判断は禁物です。

今すぐできる「冬の知覚過敏」4つの対策

日常生活の中で少し意識を変えるだけで、症状を和らげることができます。

うがいをしている女性

① うがいは「ぬるま湯」で

冬場のブラッシングやうがいは、冷たい水道水ではなく、35℃〜40℃程度のぬるま湯を使用することをおすすめします。これだけで、神経への刺激を劇的に抑えることができます。

② 知覚過敏専用の歯磨き粉を使う

「硝酸カリウム(カリウムイオン)」という成分が配合された歯磨き粉(シュミテクトなど)を使用しましょう。この成分が神経の周りでバリアを形成し、痛みの伝達をブロックしてくれます。効果が出るまでに2週間ほどかかるため、継続して使うことがポイントです。

③ 歯ブラシの圧力を弱める

「しみるから」といって汚れを放置すると、歯垢(プラーク)が酸を出し、さらに症状を悪化させます。柔らかめの歯ブラシを選び、力を入れすぎずに「小刻みに」磨くようにしましょう。

④ 酸性の飲食に注意する

レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、ワイン、炭酸飲料などの「酸」が強いものを頻繁に摂取すると、エナメル質が溶けやすくなります。摂取した後はすぐにお水でゆすぐ習慣をつけましょう。

歯科医院で行う専門的な知覚過敏治療

セルフケアで改善しない場合は、歯科医院での処置が必要です。当院では症状に合わせて以下の治療を行っています。

歯科模型と歯ブラシ
コーティング剤の塗布

露出した象牙細管(神経に続く小さな穴)を専用の薬で塞ぎ、刺激を遮断します。

レジン充填(詰め物)

歯の根元が大きく削れている場合は、歯科用プラスチック(レジン)で保護し、物理的に刺激をカットします。

マウスピースの製作

寝ている間の食いしばりが原因の場合は、ナイトガード(マウスピース)を作成し、歯への負担を軽減します。

レーザー治療

痛みを和らげ、歯の表面を強化するためにレーザーを使用することもあります。

よくあるご質問(Q&A)

知覚過敏は放置しても自然に治りますか?

軽度の場合は、唾液の再石灰化作用で自然に治まることもあります。しかし、原因が「歯ぐきの退縮」や「歯の欠け」である場合、放置するとどんどん悪化し、最終的に神経を抜かなければならなくなることもあります。早めの受診をおすすめします。

ホワイトニングをしたら歯がしみるようになりました。これも知覚過敏ですか?

はい。ホワイトニング剤の成分が一時的に神経を刺激することがあります。多くは数日で治まりますが、痛みが強い場合は薬剤の濃度を調整したり、知覚過敏処置を併用したりすることが可能です。

電動歯ブラシは知覚過敏には良くないですか?

適切な当て方をすれば問題ありませんが、押し付けすぎるとエナメル質を削ってしまう恐れがあります。「圧力センサー」付きのモデルを使用するか、当て方に注意して使用しましょう。

冬の「キーン」とする痛みから卒業しましょう

飲み物を飲んで歯を歪める女性

1月は寒さによる体調の変化だけでなく、お口の中の変化も現れやすい時期です。「冷たい水がしみる」というのは、体からの「歯の悲鳴」かもしれません。

知覚過敏を改善すれば、冬の温かい食事や飲み物を心から楽しめるようになります。少しでも違和感がある方は、新年の検診を兼ねて、ぜひお気軽にご相談ください。

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