お餅で銀歯が取れたら?正月明けの歯科トラブル対処法とNGな行動

桶川駅徒歩1分にある歯医者、手代木歯科医院です。

1月7日は「七草がゆ」を食べて胃腸を労わり、無病息災を願う日ですね。しかし、歯科医院にとってこの時期は、お正月休み中に歯のトラブルを抱えた患者様からのご相談が一気に増えるタイミングでもあります。

赤くなった頬を手で抑える木の人形

特に多いのが、「お餅を食べていたら詰め物・被せ物が取れてしまった」というご相談です。

「痛みがないから」「仕事が始まったばかりで忙しいから」と放置してしまう方もいらっしゃいますが、実はその判断が将来的に歯を失う大きなリスクに繋がることがあります。

今回は、正月明けに多い歯科トラブルの応急処置と、絶対にやってはいけないこと、そして早めの受診が大切な理由を専門的な視点から詳しく解説します。

目次

なぜ正月明けに「詰め物・被せ物」が取れやすいのか?

お正月休み明けに歯科医院が混雑するのには、いくつかの明確な理由があります。

網の上で焼かれているお餅

粘着性の高い食べ物の摂取

お餅や、おせち料理に入っている田作りや栗きんとんなど、お正月ならではの食事には粘着質のものが多く含まれます。これらは古くなった詰め物のセメントを剥がす「強力な接着剤」のような働きをしてしまい、ポロッと脱離させてしまうのです。

歯ぎしり・食いしばりの影響

意外に思われるかもしれませんが、連休中の生活リズムの変化や、親戚の集まりによる無意識の緊張、さらには忘年会・新年会での飲酒により、就寝中の「歯ぎしり」が強くなる方が多くいます。これにより詰め物に過度な負荷がかかり、寿命が近かった詰め物が外れるきっかけとなります。

メンテナンス不足の表面化

そもそも詰め物が取れるのは、その下に「二次カリエス(二次虫歯)」が発生しているサインであることがほとんどです。詰め物と歯の間にわずかな隙間ができ、そこにお正月の甘いものや飲食の増加が重なることで、隠れていた問題が一気に表面化するのです。

詰め物が取れた時の「応急処置」と正しい保管法

もし今、手元に外れた銀歯や詰め物がある場合、以下の手順で冷静に対応してください。

ガーゼの上に置かれた銀歯
STEP
外れたものは捨てずに保管する

外れた詰め物や被せ物は、変形や破損がなく、土台となる歯に問題がなければ、そのまま専用のセメントで再装着できる可能性があります。

保管方法

水洗いして汚れを落とし、小さなケースやチャック付きの袋に入れてください。

注意点

ティッシュに包むと、家族がゴミと間違えて捨ててしまったり、うっかり踏んで変形させたりするリスクが非常に高いため、避けてください。

STEP
お口の中を清潔に保つ

詰め物が取れた後の歯は、象牙質(ぞうげしつ)という柔らかい層が露出しており、非常にデリケートです。

食べかすが溜まりやすく細菌感染しやすいため、食後は優しくうがいをして清潔を保ってください。ただし、無理に歯ブラシでゴシゴシ擦ると痛みが出る場合があるため、注意が必要です。

STEP
刺激物を避け、反対側で噛む

露出した部分は温度変化に敏感です。キンキンに冷えた飲み物や熱いスープは避け、なるべく反対側の歯で噛むように意識しましょう。

【重要】絶対にやってはいけない2つのNG行動

焦ってしまい、つぎのような行動をとる方がいらっしゃいますが、これは「歯の寿命を縮める致命的なミス」になりかねません。

市販の接着剤(アロンアルファ等)で付ける

接着剤が少しだけ出ている

これが最もやってはいけない行為です。

精度の低下

歯科用ではない接着剤は厚みが出てしまい、わずかな隙間を作ります。その隙間で細菌が繁殖すると、内部であっという間に深刻な虫歯が進行します。

治療への影響

歯科医院で外そうとしても強力に固まって外れず、最悪の場合、歯を大きく削り取らなければならなくなります。

人体への影響

口腔内(粘膜)に使用することを想定していない成分が含まれているため、炎症の原因になります

自分で無理に戻そうとする

外れた向きを間違えて無理に押し込むと、歯が欠けたり、そのまま飲み込んでしまったり(誤飲・誤嚥)する恐れがあります。また、中途半端にはまると噛み合わせが狂い、周囲の歯や顎の関節にまで悪影響を及ぼします。

「痛みがないから」と放置する4つのリスク

「痛くないし、見えない場所だから後回しでいいか」と考えるのは非常に危険です。放置期間が長くなるほど、以下のようなデメリットが生じます。

2次カリエスのイメージイラスト

二次虫歯の急速な進行

露出した象牙質はエナメル質よりも酸に弱く、虫歯の進行が数倍早いです。気づいた時には神経まで達していることも珍しくありません。

歯の破折(はせつ)

詰め物という「支え」を失った歯は強度が大幅に低下しています。食事中に残った歯の壁がパキッと割れてしまうと、再修復ができず抜歯になるケースもあります。

周囲の歯の移動

歯には「空いたスペースを埋めようとする」習性があります。数週間放置するだけで隣の歯が倒れ込んだり、噛み合う歯が伸びてきたりして、元の詰め物が入らなくなります。

治療費と期間の大幅な増加

すぐなら「再装着」という最短・最安の治療で済むところが、放置したせいで「神経の治療」や「被せ物の新調」が必要になり、通院回数も費用も数倍に膨れ上がってしまいます。

よくあるご質問(Q&A)

さいごに、患者様からよくいただくご質問をまとめました。

外れた詰め物を飲み込んでしまったのですが大丈夫ですか?

多くの場合は数日で自然に便と一緒に排出されますので、過度に心配しすぎる必要はありません。

ただし、喉に違和感がある、激しい腹痛があるといった場合は速やかに医療機関を受診してください。詰め物自体は作り直しが必要になりますので、お早めに当院へご相談ください。

取れてから受診まで、どのくらいなら待っても大丈夫ですか?

理想は当日〜3日以内です。お仕事の都合などがある場合でも、遅くとも1週間以内には受診されることを強くおすすめします。

時間が経過するほど、歯の移動や虫歯のリスクが高まります。

以前に他の医院で付けた銀歯ですが、診てもらえますか?

もちろんです。他院で治療された詰め物や被せ物でも、遠慮なくお持ちください。状態を確認し、最適な治療をご提案いたします。

まとめ:新年のスタートにお口の総点検を

歯科医院でメンテナンスを受ける男性

当院では、外れた部分の治療はもちろん、お正月休みの間に溜まった歯垢・歯石のクリーニングや、自分では気づきにくい虫歯のチェックも承っております。

お正月明けは予約が混み合う時期ではありますが、急患の方への対応も可能な限り調整しております。「銀歯が取れた」「詰め物が浮いている気がする」「冷たいものがしみる」といった違和感がある方は、無理に我慢せず、まずは一度お電話にてご相談ください。

2026年も、皆様が美味しい食事を笑顔で楽しめるよう、スタッフ一同全力でサポートさせていただきます。

ご相談はこちらから🔽

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