歯列矯正は何歳まで受けられる?

桶川駅徒歩1分にある歯医者、手代木歯科です。

歯列矯正というと子どもや若い人がするものという印象をお持ちの方も多いかもしれません。

しかし実際は、大人になってから矯正を始める方も増えており、最近では50代、60代で治療を受ける方も珍しくありません。

年齢を重ねてからでも矯正治療ができるのはなぜなのか?また、どんな点に注意が必要なのでしょうか?今回は、歯が動く仕組みや年齢ごとの特徴、大人の矯正のメリットについて詳しく解説します。

目次

歯が動く仕組みって?

歯と歯周組織の構造

歯根膜が鍵になる

歯は歯根膜という薄い膜によって歯槽骨とつながれています。

矯正器具でこの歯根膜に圧力をかけると、圧迫された側の骨は吸収され、反対側では新たに骨がつくられます。

この骨の代謝によって、歯はゆっくりと動いていくのです。

この仕組みは子どもも大人も共通です。

マウスピース1枚で動く量は0.25mm

マウスピース矯正では、1枚のマウスピースで動かせる歯の量は約0.25mmと非常に小さく設計されています。

これを1週間〜2週間ごとに交換して、少しずつ目標の位置まで動かしていくのが基本の流れです。

そのため、歯並びの状態によっては30枚〜100枚近くのマウスピースが必要になることもあります。

何歳までなら受けられる?

歯槽骨が健康であれば何歳でも

歯を支えているのは歯槽骨と呼ばれる顎の骨です。

この骨がしっかりしていれば、年齢に関係なく歯を動かすことが可能です。

実際、70代で矯正を受けている方もいらっしゃいます。

歯周病に注意

歯周病のしくみ 断面図

一方で、大人の矯正で特に注意すべきなのが歯周病です。

歯周病が進行していると歯槽骨が溶け、歯をしっかり支えられなくなっている可能性があります。そうなると、矯正によって歯が動いても、ぐらつきや脱落といったトラブルが起こる恐れがあります。

また、矯正でかかる力が歯周病をさらに進行させてしまう恐れも考慮しなくてはなりません。

このように、大人の場合、必要に応じて歯周病の治療を優先し、その後に矯正を進める必要が出てくるケースも想定しておきましょう。

動く量は子どもよりも少なめ

大人の歯は、子どもと比べて代謝が落ちているため、歯の動きが緩やかです。

例えば、子どもであれば半年〜1年で済む矯正が、大人では1年半〜2年かかるケースもあります。

大人の矯正では、ゆっくり、確実に動かすことが大切になります。

50代、60代で矯正するメリット

長く口腔内の健康を保てる

歯並びが整うと、歯ブラシが届きやすくなり、汚れが溜まりにくくなります。

これにより虫歯や歯周病のリスクが大きく減り、将来歯を失う可能性も低くなります。

さらに、しっかり噛めることで消化器官の負担が減り、全身の健康にも良い影響があります。

つまり、矯正は健康寿命を延ばすための投資としても有効です。

自己管理しやすい

大人の矯正が成功しやすい理由の一つが、自己管理のしやすさです。

子どもと違い、大人は治療の目的や必要性を理解した上で自発的に取り組むため、装置の使用方法や通院頻度、保定装置の装着などをきちんと守れる方が多いです。

【まとめ】

歯列矯正は、年齢に関係なく受けられる治療です。歯と歯肉の状態が良ければ、50代、60代でも矯正は十分可能であり、多くのメリットが期待できます。

若い頃に矯正をする機会がなかった方や、最近になって歯並びや噛み合わせが気になり始めた方も、まずは一度歯科医院で相談してみましょう。

美しさと健康の両立を目指して、年齢にとらわれずに一歩踏み出してみませんか?

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