高齢者の口腔ケアをご自宅で行う時には

桶川駅徒歩1分にある歯医者、手代木歯科です。

目次

誤嚥を防ぐために知っておきたいこと

誤嚥に苦しむ高齢者と食事介助するヘルパー

なぜ高齢者は誤嚥しやすくなるの?

加齢によって飲み込む力や咳の反射が衰えることで、唾液や食べ物、細菌などが誤って気道に入るリスクが高くなります。

筋力の低下や神経の働きが影響し、飲み込む動作がスムーズにいかなくなったり、異物が口に入っても気づきにくくなったりします。

その他、入れ歯が合っていない状態も、誤嚥のリスクを高めます。

お口のケアが肺炎予防につながる理由

誤嚥性肺炎は、口の中の細菌が気管や肺に入り込むことで発症します。

口腔内に汚れやプラークが多く残っていると、そこに細菌が繁殖しやすくなり、誤嚥時に感染の原因となります。

日々の口腔ケアをすることで細菌の数を減らし、誤嚥しても感染しにくい状態を作ることが大切です。

特に寝たきりの方や会話が少なく唾液の分泌が少ない方は、こまめなケアが肺炎予防に直結します。

誤嚥を防ぐケアの基本ポイント

ケアの基本は、なるべく座位でやや前かがみの姿勢をとることです。

これにより、唾液や汚れが自然と前に流れ、誤って喉に落ちるのを防げます。

また、歯ブラシやスポンジブラシの使用時は汚れをぬぐうように動かし、汚れが気管に流れ込むのを防ぎましょう。

できることはご本人のペースでサポート

食事介助する女性スタッフ

やる気を引き出す声かけの工夫

ご家族がケアを行うのが必要なケースもありますが、高齢者の口腔ケアでは「できることは自分で」という意識を引き出すと、全身のリハビリにもつながります。

「一緒にやってみましょう」「今日はここまでできましたね」といった前向きな声かけが、継続意欲につながるかもしれません。

家族や介護者の励ましは、口腔ケアをただの作業から前向きな健康習慣へと変える力があります。

道具の選び方でできるが増える

手がうまく動かない方には、柄が太く滑りにくい歯ブラシや、角度がついたものが便利です。

また、電動歯ブラシや柔らかめの歯ブラシを選ぶことで、手の動きが小さくても効果的なケアができます。

義歯用ブラシや保湿ジェル、口腔用ウェットシートなど、状況に応じたアイテムを取り入れることで、ご自分でできることが増えるかもしれません。

よりケアを快適にするために

さまざまなデンタルケア用品

無理なく続けられるヒント

毎日のケアを継続するには、習慣化が鍵です。

例えば、朝の着替え前に口腔ケアを取り入れる、夜は寝る前のリラックスタイムに行うなど、生活リズムに合わせたタイミングを見つけることがポイントです。

また、1日2回が難しい場合は、1日1回でも丁寧に行うことを目指しましょう。

神経質になりすぎないことも大事

口腔ケアを続けていると頑張りすぎてしまうことがあります。

しかし、口の中の細菌は常に存在しているため、どんなに清掃しても完全にゼロにすることはできません。

そのため、神経質になりすぎると、ご本人にもストレスがかかり、ケアを受けること自体がつらい時間になってしまうこともあります。

多少磨き残しがあっても、続けていれば必ず清潔は保たれやすくなります。

完璧を目指すのではなく、安心して取り組めるケアを継続することが、健康維持への近道です。

【まとめ】

ご自宅で高齢者の口腔ケアを行う時には、誤嚥の予防と無理のない継続が大切なポイントです。

体勢や道具、声かけなどのちょっとした工夫を取り入れることで、より良いケアができます。

手代木歯科では、ご自宅での口腔ケアに関するご相談にも対応しております。

気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください。

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