残すと危険!抜いた方がいい歯とは

歯は誰しもなるべく残したいと考えるものです。それは歯医者も同じで、できるだけ患者さんの歯を長持ちさせるということを考えた治療を行いますが、中にはどうしても抜かなければならない状態というのもあります。今回は残すと危険ともなりうる「抜いた方がいい歯」とはどのようなものか、についてご紹介していきます。

桶川市の歯医者 手代木歯科医院
目次

抜いた方がいい歯とはどんな歯?

抜歯をしないと周囲の歯や組織にとって危険を及ぼすような歯とは、次のような歯です。

重度の歯周病にかかっている歯

歯の周囲の骨が歯の歯根先端付近まで溶けてしまっていて、全く歯を支えていないような場合には、まずしっかりと噛むことができない、ということもありますが、周囲の歯の骨まで溶かしてしまうリスクがありますので、あまり様子を見ずに抜くことをおすすめします。

また、重度の歯周病にかかっている場合、歯周病菌が血流や呼吸器、消化器を通じて全身に周り、心臓病や脳梗塞、肺炎、糖尿病、早産・低体重児出産、アルツハイマー型認知症などの病気を引き起こすこともあるため、そういった意味でもむやみに残すことはおすすめしません。

歯根が割れてしまっている歯

神経を抜いた歯は割れやすくなっていますが、歯根がぱっかりと割れているケースでは、その割れた部分から細菌感染が起こり、周囲の骨を溶かしてしまいますので、抜歯をおすすめします。

骨より下まで進んでいる虫歯

虫歯が進行して、骨の下まで虫歯が進んでしまっている場合、もはや上に被せ物をすることができませんので、通常は抜歯となります。

根尖病巣が大きすぎる歯

根尖病巣(歯の歯根先端周囲に病巣ができるもの)ができた場合、通常は、「根管治療」という根の治療を行ないますが、病巣が大きすぎる場合や嚢胞になってしまっている場合、通常の根の治療では治らず、骨を溶かし続けていくことがあります。

このような場合、病巣の部分を外科的に切除、摘出するという方法で治せることもありますが、それが無理な場合、病巣から周囲の組織に感染が広がり、全身にまで感染が広がることもありますので、そのようなリスクを避けるために抜歯を行います。

インプラントのためには早めの決断が大事

桶川市の歯医者 手代木歯科医院

歯を抜いた後にインプラントをする場合、インプラントを埋めるための骨がしっかり残っていることがとても重要になってきます。

そのため、将来的に歯を失ったらインプラントをしたい、と考えている場合は特に、悪くなってしまった歯が骨をなるべく溶かしていない段階で早めに決断して抜くということが大事です。

歯を残すかどうか迷った場合には、そのようなことまで考えて決めていくようにしましょう。

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