研磨剤、本当に必要?市販の歯磨き粉徹底比較~研磨剤って、歯にとって良いの?悪い?~

こんにちは!桶川市の手代木歯科です。

今日は、歯磨き粉に含まれる研磨剤についてお話したいと思います。研磨剤は、歯磨き粉に含まれる微細な粒子で、歯垢や汚れを物理的に研磨して除去する効果があります。しかし、研磨剤の種類や量によっては、歯の表面を傷つけてしまう可能性もあります。そのことについて解説していきます。

目次

研磨剤の種類と比率

市販の歯磨き粉には、大きく分けて以下の2種類の研磨剤が使用されています。

・水酸化アルミニウム: 研磨力は比較的弱く、歯を傷つけにくいのが特徴です。一般的に使用されている研磨剤の中では、最も安全性が高いとされています。配合量は、歯磨き粉全体の重量に対して約10%程度です。

・炭酸カルシウム: 研磨力が強く、歯垢や汚れをしっかり除去できますが、歯を傷つけやすいという欠点があります。配合量は、歯磨き粉全体の重量に対して約20%程度です。

・その他、無水ケイ酸、リン酸水素カルシウムなどが研磨剤として利用されています。

近年では、水酸化アルミニウムと炭酸カルシウムを組み合わせて使用した歯磨き粉も増えてきています。この場合、研磨力は炭酸カルシウムのみの場合よりは弱くなりますが、歯垢除去効果と安全性とのバランスを保ちやすくなります。

研磨剤が必要な方

以下のような方は、研磨剤入りの歯磨き粉を使用する方が効果的かもしれません。

・歯垢が溜まりやすい方: 喫煙者やコーヒー愛飲者など、歯垢が溜まりやすい方は、研磨剤入りの歯磨き粉でしっかり汚れを落とすことが大切です。

・歯周病の方: 歯周病は歯垢が原因で進行する病気です。研磨剤入りの歯磨き粉で歯垢をしっかり除去することで、歯周病の予防や治療に役立ちます。

研磨剤が不要な方

以下のような方は、研磨剤入りの歯磨き粉を使用する必要はありません。

・歯が弱い方: 歯が弱い方は、研磨剤入りの歯磨き粉で歯を磨くと、エナメル質という歯の表面が傷ついてはがれ、知覚過敏になる可能性があります。

・歯周病が落ち着いている方: 歯周病が落ち着いている方は、研磨剤入りの歯磨き粉を使用する必要はありません。むしろ、研磨剤が歯茎を刺激して炎症を起こす可能性があります。

歯磨き粉を選ぶ際のポイント

歯磨き粉を選ぶ際は、自分の歯の状態に合ったものを選ぶことが大切です。研磨剤の種類や量だけでなく、フッ素の量や香味料なども考慮して選びましょう。

研磨剤以外の歯磨き粉の成分

研磨剤以外にも、歯磨き粉には様々な成分が含まれています。代表的な成分は以下の通りです。

  • フッ素: 虫歯予防効果があります。
  • 殺菌剤: 口腔内の細菌を殺菌する効果があります。
  • 香味料: 口臭を防ぎ、爽快感を与えます。
  • 発泡剤: 歯磨き粉を泡立てる効果があります。
  • 研磨剤以外の添加物: 保湿剤や粘稠剤など、様々な添加物が含まれている場合があります。

まとめ

研磨剤は、歯垢や汚れを落とす効果がありますが、歯を傷つける可能性もあります。自分の歯の状態に合った歯磨き粉を選ぶことが大切です。当院では、患者さんの歯の状態に合わせて、適切な歯磨き粉選びをお手伝いしています。歯磨き粉選びでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

補足
歯磨き粉の成分表示は、配合量の多い順に記載されています。そのため、研磨剤が配合されている場合は、成分表示の上位に記載されている可能性が高いです。

※研磨剤の種類と配合量に関する情報収集
今回の記事では、代表的な研磨剤である水酸化アルミニウムと炭酸カルシウムについて、配合量の目安を記載しました。しかし、市販の歯磨き粉には様々な種類の研磨剤が使用されており、配合量も製品によって異なります。より詳細な情報を知りたい場合は、各製品の成分表示を確認することをおすすめします。

※歯磨き粉の選び方に関するご相談
歯磨き粉選びでお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。患者さんの歯の状態や生活習慣に合わせて、適切な歯磨き粉選びをお手伝いいたします。

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